ハードディスクやSSDを交換する時の心得

HDDやSSDを交換する時に知っておきたい心得を簡単にまとめてみました。

このページに辿りついた方は、HDDを自分で交換したいと思ってる方だと思います。無論基本的な知識があればハードディスクの交換が出来ます。こちらではハードディスクを交換する時に最低限知っておきたい心得をまとめておきます。何かの参考になれば幸いです。

1.一番のキモ!パソコンの分解

ドライブ交換ってなんだか難しそうって言うイメージもあると思いますが、あるポイントだけ抑えておき、手先が器用であれば意外にチャレンジ出来る個所かもしれません。取り外しの実例をもとにハードディスク交換時のイメージを描いて頂ければと思います。

1-1.ノートPCのハードディスクの取り外し方

一般的なノートパソコンのハードディスク交換

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なんの変哲もないノートパソコン(NEC製PC-LL750CS6C)
ノートPCの場合、底面に目的のハードディスクが収まっているケースが多いです。

 

 

普通に裏面

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裏返すとこんな感じです。見たところカバー的なものがいくつかありますね。このどれかが目的の部分です。カバーがいくつもある場合は一つ一つ外して目視になりますね(笑)あ、一部のメーカー(レノボやHPなど)ではオンラインで分解シートを公開してたりしています。

 

バッテリーを外しておきます。

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これは絶対のお約束です。メモリやハードディスクなどのパーツを外す時はバッテリーを外します。必ず守って下さい。理由は万が一の感電・火災を避けるためです。それから写真でもお分かりの通り、電源コード、ACアダプタ、周辺機器など、パソコンにくっついている物は全て取り外しておきます。

 

向かって奥側のカバーを外します。

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見えにくいかもしれませんが、目的のハードディスクがありましたね!このハードディスクは2.5インチサイズなんで手のひらサイズ。コネクト部分を慎重丁寧に奪着して下さい。くれぐれも力任せに外さないように、じゃないと、パキッと折れます(笑)また、電子部品は静電気に弱いので、特に冬場などは一度手洗いなどし、放電することが大切です。

ハードディスクを外した状態

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非常に簡単。わずか五分程度(笑)
精密の+ドライバ一1本で、ビスが2本だけ!とまーここまで素直な機種ばっかりではないんですけどね。無事取り外し成功です!

 

 

1-2.デスクトップPCのハードディスクの外し方

一体型PCのハードディスク。

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今やコンシュマーモデルでは当たり前になりつつある一体型PC。この機種の場合は中央のCPUファンの下部にあります。
先日ご依頼頂いたパソコン修理(NEC製PC-VN770FS6W)の光景なのですが…ついつい夢中になってしまったばかりに、細かく撮るの忘れてしまい、枚数が少なくて申し訳ありません(笑)

コネクト部分に注意して、マウンターを外します。

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このマウンター(ハードディスクを固定する部分)もビスで止まってますが、これもドライバーで簡単に取れます。ノートパソコンと同様にコネクト部分を破損しないように注意して下さい。また放電することもお忘れなく!パソコンパーツ屋さんとか行けば静電気防止手袋も売ってたりしますので必要に応じてご購入を。

 

2.交換用HDDを選ぶ基準は?

2-1.HDDスペックの見方

昨今のHDD・SSDの接続コネクトはSATAタイプが主流です。過去6年以内のWindows、Macならこれで決まりです。またHDDやSSDにもスペックというものがあります。以下が気にかけたい主なスペックと説明です。

2.5インチはノート用、3.5インチはデスクトップ用です。まれにデスクトップ用で2.5インチを使っている省スペースモデルなどもあるので、HDDを選ぶ際は、まずご自身のPCのHDDを目視してから選別する方が無難です。

※SSDは構造がHDDと異なるため、プラッタの回転数の概念はありません。

項目 意味
モデル番号 ハードディスク(またはSSD)の型番 WD60EZRZ
ディスク容量 ハードディスク(またはSSD)容量 6TB(AFT)
インターフェース SATAとIDEの2種類、転送速度 SATA 6.0Gbps
規格サイズ 主に2.5インチか3.5インチか 3.5インチサイズ
RPMクラス プラッタの回転数 5400rpm
バッファ 一時的にデータを受け持つ所、容量が大きい程、動作がスムーズになり高スペック 64MB

2-2.AFTか非AFTか

スペックばかりに目がいきがちですが、ハードディスクの物理セクタ容量の確認も忘れてはいけません。もしも食い違うものを使うと、リカバリ不能やOS更新出来ないなどの症状に陥ることがあります。ご自分のPCがどの様なHDDを使っているかも事前に調べておかなければなりません。

※SSDは基本的全てAFTです。

詳しくは当ページ内のこちらを参考にして下さい。→あなたのハードディスクのセクタはAFT?非AFT?

3.接続後の設定は必要?

基本は組み直しで、その後設定はありません。
ハードディスクやメモリ等はBIOS側で制御されているので、コネクタに差すだけで自動的に認識してくれます。特別に何か設定が要ることはありませんので、初心者の方でも簡単です。※例外としてRAID構成で使用する場合は高度な設定が必要となります。

まとめ

高スペック(転送速度・RPM・シークタイム・バッファなどが高いもの)な物と交換することで、パソコン性能の底上げに期待がもてます。当然、高スペックなもの程、お値段が張りますので、お財布と相談の上、選ぶようにして下さい(笑)

ハードディスク交換と言う作業で部品の選び方や理屈は簡単な部類となりますが、パソコンの分解によって難易度が非常に左右されます。分解が困難なパソコンの場合は、我々のような業者に依頼する方が安全だと思います。筺体が破損、液晶が割れてしまって余計にお金が掛かってしまった、などとなる前に、まずは相談してみて下さい。ちなみにHDD交換だけならTadakuruで3000円です(笑)

※SSDは構造がHDDと異なるため、プラッタの回転数・シークタイムなどの概念はありません。