パソコンの画面がつかない!

「パソコンの画面が(つかない)」は最も多く寄せられるご依頼の内の一つです。
見たことのないエラー表示画面や、パソコンの様子がいつもと違うと誰しも慌ててしまうものですが、
一度、深呼吸をしてから、次の項目と、今の状況と照らし合わせてチェックしてみてください。

仮にご自身で解決が出来ない場合でも、我々のような業者に依頼する際に、状況を整理して伝えること
で問題の早期解決に繋がります。状況をチェックすることは無駄にはなりません。

パターン1.電源ボタンを押してもパソコンに電気がきていない。

この場合は、機械的故障の可能性が非常に高いといえます。
ACアダプタや電源ユニット、マザーボードの完全な故障原因が濃厚です。

自分で出来るチェックポイント!
  • 電源ケーブルの緩みのチェック
  • OAタップの電力不足チェック(直接コンセントに差す)
考えられる修理個所!

パターン2.パソコンは通電しているが、画面がつかない。

この場合もパターン1と同様に機械的故障の可能性が高い状況と言えます。

電源ユニットによる電力供給不足や、マザーボードの電力供給が上手くいかない、
裏では動いているがグラフィックカード不良により、画面自体がブラックアウトを
起こしている場合などが考えられます。

自分で出来るチェックポイント!
  • 電源ランプの色、動きをチェック

例:NEC製ノートパソコンの場合(型番により異なります。あくまで参考程度に)

  • 電源ランプが白色点灯→電源が入っている。
  • 電源ランプが白色点滅→スリープ状態。
  • 電源ランプがオレンジ色点灯→バッテリー容量が少ない。
  • 電源ランプがオレンジ色点滅→スリープ状態でバッテリー容量が少ない。
  • 電源ランプ消灯→通電していない。又は休止状態。

 

考えられる修理個所

 

スリープモード

スリープモードは省電力機能の 1 つで、現在の作業内容がメモリに保存されます。
スリープを解除した後は、数秒間で、すばやく前回の状態からの作業を再開できる機能です。
その間はずっと電力を消費するので、この状態で使い続けると基盤の劣化が早くなる可能性が高い為、
直ぐに使わない時はシャットダウンの癖をつけるようにして下さい。

休止モード

現在の作業内容をハード ディスクに保存して、パソコンの電源をオフにします。
スリープモード程早い起動はできないが、電力を消費しない為、パソコンが故障しにくいと言えます。

パターン3.通電しているが、メーカーロゴが表示後、進展がない。

このロゴが表示される場合は、BIOSの表示出来るか、出来ないかで状況が違います。
まずはBIOSメニューが表示されるかを確認して下さい。

この画面が出て(出ず)にフリーズ(固まる)場合は、基盤故障の可能性が高くなります。
逆にこの状況でBIOSメニューが表示出来る場合は、ソフトウェアトラブル、又はハードディスク交換
による軽症な修理となる可能性が高いと言えます。

自分で出来るチェックポイント!
  • BIOSメニューの起動

BIOSメニューの起動方法

例:NEC、東芝、富士通、DELL、Lenovo…起動しロゴ後、すばやくキーボードの『F2』を押す。

例外:hp、自作パソコン…起動しロゴ後、すばやくキーボードの『F10』や『Delete』を押す。

※詳しくはお手持ちの各メーカーの取扱説明書をご参照ください。

 

考えられる修理個所!

パターン4.Windowsロゴまで表示されるが、それ以降フリーズ。

Windows、Macともに言えることですが、この段階での異常はハードディスク故障か、
ソフトウェアの異常の可能性が非常に高くなります。

この場合に確認してほしい方法は『セーフモード起動』出来るか出来ないかです。

自分で出来るチェックポイント!
考えられる修理個所
softtrouble
ソフトウェアトラブル

 

セーフモード起動が出来て、HDDに不良セクタや故障が見られない!

ご自身でリカバリーなどの処置を行う事で解決する場合があります。
リカバリについては当サイト内の「リカバリディスク作成の重要性」で少し触れています。

但し、以下のようなリスクを伴いますので十分ご検討の上トライしてみて下さい。

  • ※リカバリ(工場出荷時)に戻すという事はデータが消えてしまい、
    設定やインストールしていたソフトなども全て最初からやり直すことになります。
  • ※データ復旧やデータ移行をする場合はリカバリーする前に処置して下さい。
    リカバリーするとデータ復旧はかなり難しくなります。

まとめ

精密部品のパーツ交換、適応部品の選別、データ保護したままの起動復旧などなど、
経験やテクニックも必要な部分もありますが、以上の流れをつかんでおけば、改善出来る糸口を
見つける事が出来ます。ぜひぜひ参考にして下さい!